母が癌になった(9)

2017年1月


母が外陰癌の手術を受けました。


それはそれはもう大手術。






外陰部の周辺組織をごっそりと切り取り、


転移のあった左リンパも取れるだけ取って、


お肉のなくなってしまった外陰部に


お尻のお肉を移植して、、、、


また、尿道周辺も無くなってしまうので、


おしっこがシャーッと四方八方に散ってし


まうのを防ぐ為に、尿道周りに足の付け根か


ら持ってきたお肉の山をあえて作ります。




そうすれば、尿が自分の思いと違って


四方八方に飛び散ってしまうのをなんとか


防いでくれる計算(?)だそうです。







ここの点、今思えば、病院で(もしくは


その手術担当チーム内で)初の試みだった


雰囲気です。💧



この様に山を作ればおしっこの飛び散りが


防げると考えられるので、そのようにした方


が良い決めたのですが、あとは〇〇さんの


納得が頂ければそうしていきます。


それでよろしいですか?という流れでした


が、この手術の方法ついて、


事前の検査で通院する中、かなり


決めかねている(悩んでいる?)ようでした。




形成の先生とも入念に打ち合わせ頂いたよう


す。




希少がんであり、


症例数が少なすぎるのです。


東京の癌病院ですら扱いが少ないのです。


経験したことのある医師が少ないのです。


高い技術を必要とする手術間違いはありま


せん。



これは大変💧



経験が少なければ、手術が成功する確率や


その後の生存率が低いことにつながりますよ


ね。






は〜


っっと言うか、こんなことってある???


何度考えてもパニックです。


そんなデリケートな場所を、切って貼ってす


るなんて、、、、。





絶対、後が大変なのは目に見えている。










考えただけで、そんな事うまく出来るのかよ


💧💧💧と絶望からのため息しかでません。





担当医が、他医師と入念な打ち合わせの上、


決めて頂いた手術方法ですので、、


日本を代表する癌の大病院、


ここはひとつ


よろしくお願いいたします❗️🙇‍♀️





って言うしかないですよね。患者は。




私も切除する事しか考えられませんでした。



まず、切り取らねば。





でも本当は、


非侵襲の負担の少ない治療


だけで済む世の中が来るといいですね。




だって切り取ってばかりいたらキリがないも


の。転移はどんどん進みますから。






母は、


この通院、検査、医師の説明、待ち時間、


全ての時間で、自分の精神と一生懸命に


戦っていました。






先生に、病院に、治してもらう、そうすれば


歩いても座っても寝てても痛いのも、


触るとざらざらとして


段々と大きくなってきている腫瘍も、


全て綺麗さっぱり良くなる、、


そう信じて頑張っていました。





生きるか、死ぬか、、


恐らく手術を受けなければ確実に死ぬ。




先生のところに通って、


病院に通っていれば、


治してもらえる、


それだけを思っていたでしょう。







今思えば、精神的にも腫瘍の痛みも本当に



辛くて苦しい中、



本当に本当にがんばりました。






うちの母は本当に本当にがんばりました。







空に向かって大声で伝えたい。





ママよく頑張ったね。







望みは捨てたくないけれど、




もしかして奇跡が起きるかもしれないけれ


ど、




奇跡は多分起きないだろうし、、




ただ、私のママは癌とたくさんたくさん頑張



って戦っている、



心に勇気を持った、尊い人です。






神様がいるならば、母を見てあげて下さい。






キラキラとした、とてもとても尊い人です。











最後まで読んでいただき


ありがとうございました。




続きます。